
目次
効果の違いは?

それでは筋肉注射と皮下注射ではどちらの方がより効果が高いのでしょうか??
結論から言います。
筋肉注射の方が効果が高いと言われています。
ワクチンとは?
それはワクチンの意義とは誤解を恐れずに簡単に言ってしまえば、ウイルスの一部を体に取り込んで、
いざ本物のウイルスに対峙した時のために盾(=抗体)を作っておこうねってことです。
筋肉注射でより抗体産生されやすいワケ
その盾(=抗体)は、”筋肉注射よりも皮下注射で産生されやすいよ”という報告がいくつかあります。
その理由として考えられているのが、血流の問題です。
筋肉は血流豊富な組織で、筋肉内に注入された薬液は血流に乗りやすく、
抗体産生により有利なんではないかと言われております。
例えば、インフルエンザワクチンに関する皮下注射と筋注注射による抗体産生を比較した文献では 、
抗体産生は筋注群で優位に高かった。またB型肝炎ワクチンにおいても同様の結果が得られております。3)4)
予防効果ってどんなもんなの?
コロナワクチンの有効率は、なんと”90%”と言われております!
これは驚くべき数字で、インフルエンザワクチンの有効率は約50%と言われております。
「有効率90%ってことは、ワクチン打てば90%の人はコロナにならなくなるの?」
答えはNoです!!!
有効率90%ということは、 ワクチンを打たない人のリスクと比べて、 打った人のリスクは90%減少するということです!
😭「???」
簡単にいうと、
ワクチンを打てば、打たない人と比べてコロナにかかるリスクが10分の1に減るってことです!
決してワクチン打てば90%の確率で予防できるということではありません!
しかし、インフルワクチンに比べても、
コロナワクチンがいかに優れているかがわかると思います。
副反応(≒副作用)はどうなの?
こちらも結論からいうと、、
副反応も筋肉注射の方が起こりづらいです!
ところで、
副反応とはそもそもどんな症状があるかご存知ですか?
代表的な副反応
- 局所の痛み
- 発熱
- 筋肉痛
- 関節痛
- 悪寒
- 頭痛
以上のような物が代表的な副反応になります。
→コロナワクチンによる副反応やアナフィラキシーの頻度に関しては、別の記事をご覧ください。
これらの副反応は筋肉注射でより少ないと言われております!3)4)
しかし、そもそものコロナワクチンの副反応の発生率は
インフルワクチンの副反応の発生率より圧倒的に高いんです…
副反応の発生率
ここではファイザー社が開発したコロナワクチンの臨床試験でのデータをお示しします。
※1回目の接種による副反応のデータです。
※当たり前ですが、アメリカでのデータなので日本人で同様の反応となるかは不明です。
⬇️⬇️⬇️副反応の発生率⬇️⬇️⬇️
- 注射部位頭痛 86.6%
- 疲労:40.3%
- 頭痛:32.8%
- 筋肉痛:14.3%
- 悪寒:25.2%
- 関節痛:14.3%
- 発熱:14.3%
上記のデータからわかるように、コロナワクチンで約9割の方に副反応が出現します。
それに対して、インフルワクチンによる副反応(注射部位頭痛)は約1〜2割と言われております。
まとめ
- 世界的には筋肉注射がメジャー
- 日本では過去の”苦い思い出”から、皮下注射がメジャーになった
- コロナワクチンでかかるリスクは10分の1に軽減できる!
- 筋肉注射の方が予防効果が高い!(>インフルワクチン)
- コロナワクチンは痛みなどの副反応は8割以上で起こる!(>インフルワクチン)
それでは、アナフィラキシーを起こす割合やその対処法はご存知ですか?
そちらはYouTubeで詳しく解説していますので、どうぞご覧ください!
実際にワクチンを受けた方の感想は??
以下のブログがとてもわかりやすかったのでご紹介させていただきます。
ワクチン接種からの腕の腫れ方も経時的に写真で見ることができます!
3月12日に発表された日本のワクチン接種後の副反応のデータもわかりやすくまとまっているので、
是非下記のリンクからご覧ください。
⬇️⬇️⬇️

【参考文献】
- 予防接種ガイドライン 2008 年度版, 予防接種ガイドライン等検討委員会,
http://idsc.nih.go.jp/vaccine/2008vaguide/vguide08-1.pdf - Center for Disease Control and Prevention : Vaccines & Immunizations, http://www.cdc.gov/vaccines/
- Cook IF, et al. Reactogenicity and immunogenicity of an inactivated influenza vaccine administered by intramuscular
or subcutaneous injection in elderly adults. Vaccine 2006 ; 24 : 2395-2402 - Wahl M, et al. Intradermal, subcutaneous or intramuscular administration of hepatitis B vaccine : side effects and
antibody response. Scand J Infect Dis 1987 ; 19 : 617-621 - 小児に対するワクチンの筋肉内接種法について(改訂版)
日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/201908_kinnnikunaisesshu.pdf
コメント
[…] ブログの方でも解説してくれてます。 […]
ありがとうございます✨
[…] […]